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【睡眠コンサルタントコラム】子どもの睡眠~1歳半からの幼児さんのねんね習慣とイヤイヤ期対策~

【睡眠コンサルタントコラム】子どもの睡眠~1歳半からの幼児さんのねんね習慣とイヤイヤ期対策~

 

【睡眠コンサルタントコラム】子どもの睡眠~1歳半からの幼児さんのねんね習慣とイヤイヤ期対策~

 
大好評の子どもの睡眠相談室『クークールナ』川口様とのコラボ企画第二弾。

今回のコラムは、幼児の睡眠とイヤイヤ期対策についてご紹介したいと思います。幼児の睡眠トラブルや睡眠不足のしくみなどイヤイヤ期の幼児の睡眠の大切さについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

 

1歳半からの幼児さんのねんね習慣とイヤイヤ期対策

1歳半からの幼児さんのねんね習慣とイヤイヤ期対策


1歳半以降は、イヤイヤ期も始まる頃。少し不安になったり、今まさに大変!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

イヤイヤ期と睡眠のトラブルは、心や記憶の発達が原因となるため、深いつながりがあります。是非、1歳半以降の幼児の睡眠トラブルの原因や対処法を知って、睡眠習慣を維持することでイヤイヤ期の癇癪を減らして、健やかな成長と発達の土台を整えてください。

 

子どもの睡眠トラブルの原因~心と記憶の発達

幼児から多くなる睡眠トラブル

幼児から多くなる睡眠トラブル

◎寝渋り:お昼寝・夜の就寝に寝るのを嫌がり1日の生活リズムが崩れる

◎悪夢:夜中1回突然泣いてなかなか落ち着けない

◎暗闇を怖がる:消灯を嫌がり寝付けない・(セルフネンネの場合)親の退室を嫌がる

※以前から入眠の癖がある場合は続くことが多い。


この時期は、脳の発達が進み、心と記憶が大きく変化します。
発達心理学では2歳ごろまでの時期を「感覚運動期」と呼び、原因→結果の関係を実際に体感することで発見・覚えていく時期でした。

1歳半ごろからは、徐々に「前操作期」に入り、体験や感覚だけでなく、頭の中でイメージを作り区別認識します。これは、物事の前後の流れも含めて覚える「ストーリー記憶」が発達することで、色々な体験を頭の中で呼び起こしたり、自分でアレンジしたり想像や妄想ができるようになるからです。

例えば、お化けなど「怖い存在」を知りそれを頭の中で動かせるので、寝る前に「あの隙間からお化けが出てきて…」など怖い想像をしてしまうと、ママやパパがいなくなったり、消灯を嫌がってしまいます。

「悪夢」も、夢の内容がより具体的で現実に起こっている感覚になり、一段と怖くなっているかも。

 

睡眠不足のイライラ&疲れをなくしてイヤイヤ期を乗り切ろう!

睡眠不足のイライラ&疲れをなくしてイヤイヤ期を乗り切ろう!


このような脳や心の大きな変化により、子どもの脳は大忙し。子ども自身もこれまでとは違う思考や記憶の整理に戸惑っているかもしれません。
そんな時に、脳をさらに疲れさせイライラさせてしまうような空腹・睡眠不足は最小限にしてイヤイヤの癇癪を減らすのが大切です。

遅寝遅起きにずれたのに、保育園・幼稚園の登園でいつもの時間に起床で睡眠不足。これでは午前中は元気が出ず、いつもイライラ、イヤイヤ期の癇癪が大きくなってしまいます。

 

イヤイヤ期の「寝渋り」睡眠不足の仕組み

①(本当は必要な)お昼寝を嫌がり夕方に寝てしまう→就寝が遅くなる。

②就寝時刻を嫌がり、長く対応してしまう→就寝が遅くなる。

 

 

お昼寝の寝渋りに要注意

幼児がお昼寝を嫌がる様子



お昼寝が1回になり安定してくるのは1歳半ごろ。お昼寝は3歳を過ぎるまで必要な子がほとんどです。

お昼寝のスタート時間は、昼食後、午後の早い時間からになります。お昼寝が必要ない大人も、日中の眠気が高まるのは大人も午後の早い時間ですので、この時間は変わりません。

つまり、3歳ごろまでは、「寝たくない」は「眠くない(必要ない)」ではなく、むしろ眠くてイライラしている子が多いのです。
しっかり保護者が健康的な睡眠リズムを先導してあげることで、気持ちよく過ごせる時間が増えるだけでなく、夜の睡眠も遅くならずにスムーズですよ。
3歳以降、お昼寝が不要になってくるとお昼寝のスタート時間は変わらず、お昼寝の長さが短くなっていきます。

※夜の睡眠時間は小学校低学年まで10~12時間は必要です。夜の睡眠は最低10時間を目安になります。

 

イヤイヤ期によるお昼寝&夜の寝渋り対策

①寝る前のルーティーンをしっかり「ルーティーン化」

ルーティーンは、例えると「ゴール」に向かう明確な道筋となります。毎日同じ道順でゴールにたどり着くことで、道筋がしっかり見通せるようになります。
脳波は、「同じ」や「規則性」を見つけると安心します。その規則に沿って行動する時に「意思決定」にかけるエネルギーが減り、「ゴール」に行くときの抵抗感も弱まります。また、自発的に動く機会も増えれば自己肯定感もアップ!
ルーティーンが習慣化すると、眠くなったり寝る時間が近づくとスリーパーを持ってくるなどかわいらしい姿もみられることもありますよ。

イヤイヤ期は「この道は行きたくない!」など道を外れることもあるでしょう。眠くてイライラするほど反抗したくなるものです。そんな時に、保護者もルーティーンの道を外れてしまうと元に戻るのが大変。ゴールに向かう最短コースを知っているのは保護者ですよね。保護者は道から外れず淡々と誘導してあげるのが大事です。

特に、最後の消灯の時間は子どもの健康的な睡眠リズムを守るため、時間が来たら消灯しましょう。

お昼寝も夜も、一度消灯したら静かに「ねんねの時間」です。お昼寝は寝ないかもしれませんが、ねんねの時間として退屈な時間を毎日確保することで、眠れるようになります。

 

おすすめのルーティーン(お昼寝は短縮版を)

①寝る前の水分・栄養補給

②歯ブラシ

③「おやすみ」ツアー(家族やお部屋のおもちゃに「おやすみ」のご挨拶)

④寝室に移動

⑤スリーパーを着る

⑥絵本

⑦消灯


②「暗闇への恐怖」による寝渋り対策

大人も子どもも、入眠をスムーズにし睡眠の質を高めるためには安心感が大切です。暗闇が怖い、悪夢を見たら嫌だな…の気持ちには、しっかり安心できるケアをしてあげることで夜泣きを防ぎます。

 

暗闇やネンネの時間をポジティブに変える仕掛け

暗闇やネンネの時間をポジティブに変える仕掛け

●  ルーティーンの中にニコニコネンネのシーンで終わる絵本を取り入れる

寝つくまで側にいてあげる

接触がないと安心できない低月齢の赤ちゃんとは違い、この時期は親の存在があれば安心できます。抱っこなどは「寝る姿勢」には向かないのでなるべく控える。

「怖いもの」に立ち向かうアイテムを取り入れる(ねんねのお友だち・お守り・おまじない・おもちゃの武器など)

寝た後ママパパはどこにいるか説明しておく

など、お子さんが安心できて、納得できることを取り入れましょう。

 

幼児さんに乳児と同じ「ネントレ」はNG!

幼児さんに乳児と同じ「ネントレ」はNG!

 

乳児期(0~1歳半ごろ)の入眠の癖※の夜泣きには、「親のサポートなしに眠る」経験をすることで条件付けを切るトレーニング(ネントレ)は短期的に効果が得られ有効でしたが、この時期からは同じ方法を使うことは注意が必要です。

幼児期からは、寝る前の習慣を変え一貫性を意識して「あえて泣かせる」時間を作ってしまうと、その泣いている時間も一緒に覚えて、寝る時間が嫌いになったり抵抗感を強く持ってしまうことがあるためです。また、特に、泣いている原因が「怖い」場合は、セルフネンネの習慣は一度休憩して、怖い気持ちのままお部屋に一人で残してのトレーニングはやめましょう。

寝る時の抵抗感が落ちついてから泣かせない「幼児向けトレーニングメソッド」でゆっくり時間をかけて習慣を変えていくのが重要です。

※入眠の癖:入眠と親のサポートの条件付けが強くなり頻回に起きる夜泣き。



この記事の監修・執筆

睡眠コンサルタントの子どもの睡眠相談室『クークールナ』様を紹介している


子どもの睡眠相談室『クークールナ』様

川口リエさん
オーストラリアクィーンズランド州立大学環境科学学部卒業。
東京都出身。札幌市在住。2児の母(11歳の男の子、6歳の女の子)

CISA認定小児スリープコンサルタント講師。
長男を出産を機にライフワークバランスを模索して、公共事業を手がけるコンサルタントとして独立(Rebrote設立)
長男の2年間の夜泣きに悩みながらの社会復帰の経験から、長女の妊娠をきっかけに子どもの睡眠についての情報収集・勉強をスタート。
2018年子どもの睡眠相談室CoucouLunaクークールナ開設し1700件(2024年2月現在)を超えるご家族サポートと、睡眠講座の講師を務める。
ワーママサポートや、双子育児、きょうだいでの寝かしつけ等、ご家庭に合わせたコンサルティングを行っている。

クークールナ様公式サイト

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は幼児さんのねんねについてご紹介しました。心と体の成長に合わせて、子どもに成長した幼児さんが心地よくねんねできることを願っています。

 

 

 

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