
新生児なのに寝返りしそう…危険?安心?助産師が教える安全対策
「えっ…もう寝返り!?新生児なのに大丈夫?」
「これって早すぎるのかな?危ないのかな?」
そんな不安を感じて、赤ちゃんのそばでドキドキしながら過ごしていませんか?
「新生児なのに寝返りしそうなんです。危険ですか?どうしたら安全に過ごせますか?」
私が産後健診を担当したママたちからも、時折聞かれる質問です。
そんな不安を抱えるママたちへ、助産師である筆者が新生児が寝返りしそうな理由や安全対策についてご紹介します。

post by
賀茂 綾乃
1990年生まれ、2児の母。新卒で国立大学病院に就職、総合周産期母子医療センターで助産師として約7年勤務。 妊娠出産を経て、不妊治療クリニックや認可保育園、産科クリニック勤務を経験後、現在は、自治体乳幼児健診、 #8000小児救急医療相談、医療ライティング業などパラレルワークを行う。出張専門助産院ぺりさぽの代表も務め、 ベビーマッサージ教室など子育て支援の場も運営している。
新生児が寝返りしそうな理由

新生児なのに寝返りしそう…
これってよくあることなのかなと疑問に思っているママたちへ。
新生児が寝返りしそうな理由についてお伝えします。
自然な発達過程
新生児は、筋肉や神経系が発達途上にあるため、反り返りの動きが見られることがあります。
これは、赤ちゃんが体を伸ばす練習をしている一環であり、特に生後2〜3ヶ月頃から見られることが多いです。
この反り返りは、赤ちゃんが自分の体を動かす能力を高めるための自然な動きです。
興味や好奇心
赤ちゃんは周囲の環境に対して非常に好奇心が強く、興味を持つ対象に向かって体を動かそうとします。
この「気になる、もっと見たい」という本能的な欲求が、寝返りを促す要因となります。
例えば、視界に入ったおもちゃや人の動きに反応して、体をひねったり、転がったりすることがあります。
筋肉の緊張
反り返りが強い赤ちゃんは、背中や首の筋肉が緊張していることが多いです。
この場合、赤ちゃんが快適に過ごせるように、適切な抱っこや体勢を保つことが重要です。
長時間同じ姿勢でいることが反り返りの癖を助長することもあるため、定期的に体勢を変えてあげることが推奨されます。
寝返りの時期と個人差

赤ちゃんが寝返りを始める時期は、一般的には生後4〜5ヶ月頃ですが、早い子では生後2〜3ヶ月で寝返りをすることもあります。
そのため、一般的には新生児が寝返りをすることはとても珍しく、早いといえます。
ただし、新生児でも体を動かす中で、ごくまれに偶然寝返りのような動きをすることがあります。
寝返りをすることで新たなリスクが生じることもあるため、注意が必要です。
安全対策
ベッドで過ごす時間の長い新生児にとって、眠る環境を整えることはとても大切です。
ここでは新生児の睡眠中の安全対策についてお伝えします。
ベッドの環境を整える
赤ちゃんが寝返りをする際には、周囲に柔らかいもの(クッションやぬいぐるみなど)がないようにし、窒息のリスクを減らすことが重要です。
ベビーベッドの使用
ベビーベッドを使用し、柵を常に上げておくことで、転落のリスクを防ぎます。
赤ちゃんが寝ている間は目を離さないようにしましょう。
固めの寝具を選ぶ
柔らかいマットレスや布団は、赤ちゃんがうつ伏せになった際に顔が埋まってしまう危険があるため、固めの寝具を使用することが推奨されます。
周囲の整理整頓
赤ちゃんが動き回るようになると、誤飲や転倒のリスクが高まるため、周囲を清潔に保ち、危険物を取り除くことが大切です。
ergoPouchおすすめの安全対策グッズ
寝返りによるうつぶせ寝はSIDSのリスクを高めます。
安全な睡眠環境で赤ちゃんのSIDSを予防しましょう。
SIDS発症のリスクを低くするポイントを大きく3つご紹介します。
- たばこはやめる
- できるだけ母乳で育てる
- 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせる
そこでergoPouchのおすすめ安全対策グッズを紹介します。
オールシーズン:コクーンスワドルバッグ

コクーンスワドルバッグは、新生児〜寝返りが始まった頃の赤ちゃんにおすすめのスワドルです。
ジップ式なので誰でも簡単に着脱でき、室温に合わせて生地の厚みを選べるTOG規格のアイテムは、掛け布団を使用せずに赤ちゃんが安全に眠れる環境を整えることができます。
過剰な保温はSIDSのリスクを高め、掛物が顔にかかれば窒息のリスクとなります。
コクーンスワドルバッグを使用することで、暖めすぎを防ぎ、掛物を使用しなくてもよくなるでしょう。
ホワイトノイズ

ホワイトノイズマシンは赤ちゃんを心地よく眠りに誘うサウンドを流します。
お部屋の中の騒音をマスキングし、リラックスできる睡眠環境を提供します。
コンパクトで持ち運びに便利なため、お家の中でも外出先でも利用できますよ。
仰向け寝だと眠りが浅い子でも、ホワイトノイズがあれば仰向けで眠れるかもしれません。
まとめ
新生児が寝返りしそうな理由や安全対策についてご紹介しました。
赤ちゃんの様子で心配なことがあるときは、かかりつけの小児科医に相談しましょう。







